【ゼロから学べる! データマネジメント解説シリーズ】 ~データマネジメントとは? その②

1.2 データマネジメントの要素

DAMAによって刊行されているDAMA-DMBOKでは、全17章に渡りデータマネジメントの要素について説明されています。

出典:「DAMA Japan

それぞれについては別記事で紹介していきますが、ここでは筆者が特に重要と感じる3つの要素にまとめます。

データマネジメントの3つの要素
  • 1.データ戦略
  • 2.データ品質
  • 3.データ技術
  • 「1.データ戦略」について

ビジネスでは事業戦略(事業の目的を達成するための方針)と言われ、収益を最大化するために様々な計画を行います。

それと同様に、データ活用においても戦略立てが大切です。

データ戦略は、データ活用のロードマップ(工程・計画表)を作成することから、データガバナンス、組織の変革、データプロフェッショナルチームの編成や育成などで構成されます。

例え、データ活用に取り組んだとしても、戦略からかけ離れたことを行っていては、最終的に事業の収益につながらないため注意する必要があります。

  • 「2.データ品質」について

データは収集した後に、正しい方法で保管や分析がされないと意思決定の役に立ちません。

品質保持のために取り扱いのルールを定めておく必要があります。

データ品質は、ドキュメント・コンテンツ管理やライフサイクル管理、メタデータ(→データに関する情報の評価)、取り扱い倫理などで構成されます。

  • 「3.データ技術」について

データ戦略やデータ品質を実行に移すにあたり、データを取り扱う技術も欠かせません。

データを最適に管理・運用するためのブループリント(青写真)を描くことから始まり、データの収集・分析・共有を行うためのテクノロジーの設計から、データを守るためのセキュリティなどで構成されます。

これら3つの要素は、データ活用から最終的に何らかの効果(収益の獲得、行動の改善など)に結びつける仕組みを作り、その仕組みを安全な環境で改善し続け、更なる効果を生み出すための基礎となります。

それではこれらの取り組みを経て、データマネジメントの目指すゴールとはどういったものなのか?

次の記事で確認していきましょう。

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